双撃日記

「中華ガジェット」はわが癒し。

過去記事「ドミトリーハウスに泊まると生活を愛するようになる」

最近立て続けにドミトリーハウスに泊まっている。一泊1500円〜3000円。自分のスペースはあてがわれたベッドしかない。シャワー(湯船は無いか、使えない。)、トイレ、キッチン、リビングなど寝るところ以外は全て共有となる。ちょっと前の自分なら泊まることを躊躇したかもしれないが、今は好んで毎週のように泊まり歩いている。なぜ、そんなことをするのか?簡単に言えば「楽しい」からだ。そして、自分の生活に「張り」が出てくるからだ。

 ドミトリーハウスに泊まると、何かと不便を感じる。何をするにも「さあ、やるぞ」って感じで決意して取りかからなければならない。しかし、その不便さが退屈な日常をちょっとした旅行気分に変えてくれる。歯を磨くこと、シャワーを浴びること、トイレで用を足すこと、そういったことを意識して行うようになると、それがちょっとした「体験」になるのだ。その感覚で普段の自分の生活を振り返れるようにもなる。すると、自分が「物足りない」と思っていた部屋や生活が大変「満たされた」「贅沢な」ものとして映るようになるのだ。

 自分の部屋なら、自分が寝る場所はしっかり確保されているし、それを邪魔するものも無い。ベッドサイドで明かりを点けたり、ラジオを聴いたりするのも自由だ。でも、ドミトリーハウスでそんなことを遠慮無しにしようものなら、たちまち同室の者の顰蹙(ひんしゅく)を買うことになるだろう。

 リビングで何を食べたり、パソコンやスマホを触ったりするのも、陽光に当たりながら、それなりに広いテーブルで自由にしていられる。それだってドミトリーのリビングなら、常に他者との譲り合いになる。

 それでドミトリーでの生活がこの上なく煩わしいのかというと、決してそんなことはない。結構それでイケてしまう自分に驚く。「なんだ、それで良かったんだ」と気づかされる。この「気づき」が私の生活環境や暮らしそのものをリフレッシュしてくれるのだ。それで最近思ったのは、「できたら自分一人でシェアハウスに住んでみたい。でも、それは実際のところ難しいから、たまにドミトリーハウスに泊まったりして、その刺激だけでも味わっていく。さらに毎日の自分の生活も、自分の家を一種の「シェアハウス」だと思って、そのつもり、その感覚で生活してみる。」ということだ。別に何が変わったわけでもないのに、なんだかワクワクしてくる。そのワクワクを記録しようと思って始めたのが、この「ドミトリー日記」なのだ。

 いわば「ドミトリー」という虚構をリアルの中に持ち込んで、生活を楽しもう、そして、それを少し記録しようというのがこのブログの趣旨となる。それでこのブログを「ドミトリー日記」と名付けたのだ。

2016/11/20 13:04:46