双撃日記

「中華ガジェット」はわが癒し。

バスに乗ってきた「ロームシャ」

仕事帰りのバスにエラく太った男の人が、両手に買い物袋抱えて乗って来た。バスに乗り込むのも一苦労で、カラダが思うように動かないようだ。着ている服は、「たまゆら」や「ワークマン」で売っているような作業服の重ね着で寒さをしのいでいるという感じだった。靴もなんだか汚れている。座っていても、なんだかしんどそうだし。

断っておくけど、私はこのオトコへの嫌悪感から、この文章を書いているのではない。自分でもよく分からないけど、「こういうのもアリだな」って思った。何がアリかと言うと、周りのいわゆる「サラリーマン」とは明らかに違う風貌は、見栄えとか人並みとか言った、「みんな」が共有している常識を一切拒否しているようだった。私も何気に小綺麗に、出来れば洒落た風に装うことを考えていたが、それは私のアイデアだと言うよりも「思わされている」のではないか。このオトコはそんな見えない強制力から解放されているのではないか。それが何だか羨ましかったのだ。