双撃日記

「中華ガジェット」はわが癒し。

構造主義入門の書

ソシュールフーコー、バルト、ストロース、そしてラカン・・・。
少なくとも10回は読まなければ理解できないような難解な現代思想史を平易に、コンパクトにまとめたエントリー本。1920年〜30年代の東欧、ロシアを中心として突出した新しい学知の波の中から生まれたのが「構造主義」と言われているが、まったくの素人でも抵抗なく読めるように書かれているからありがたい。

「知性がみずからに課すいちばん大切な仕事は、実は、”答えを出すこと”ではなく、”重要な問いの下にアンダーラインを引くこと”なのだ」そして、自明なものだあらこそ研究するい意味がある」との著者のスタンスに勇気づけられ、再度チャレンジしてみようという気にさせられた。