双撃日記

「中華ガジェット」はわが癒し。

82歳のアプリ開発者のこと。

脳科学者の茂木健一郎が、82歳のアプリ開発者(若宮正子さん)の知的豪快さについて、プレジデント・オンラインでコメントしていた。

60歳でプログラミングを始めた若宮氏は、CNNが送ってきた回答期限付きメールに即答するため、メール全文をgoogle翻訳のサイトにコピペしてメールの内容を理解し、日本語で書いた自らのメールをもう一度google翻訳にコピペして、その翻訳され英文をCNNに送り返して、ニュースで報道され世界的有名人になったというのだ。

今回の若宮さんの出来事の本質は、いかに速くCNNに返事をするかという一点に集約されるが、82歳の若宮さんは手近にある情報インフラ(ネット上の翻訳サイトとメールという、言ってみれば誰もが利用している技術)を使うことを思い立ち、いとも簡単に解決してしまったと茂木健一郎氏は指摘している。

普通のヒト、もっと若い人でも、自分はTOEICが何点だから今回のことは扱えないとか、正しい英文でないと遅れないとか、「出来ない理由」を論って、結局CNNに返事が出来ずに終わってしまうだろう。しかし、この82歳の「老人」は自分の能力で出来ること、ネットで得られる技術をかき集めて見事に事のソリューションを打ち立てたのだ。

茂木健一郎氏は「事の本質を見誤らなければ、いくらでも道はある」と締めくくっていた。凡人でも、ネットに限らず様々な技術があちこちに転がっている現代とは、事の本質を見抜いて迅速に行動できたヒトに大きな可能性とチャンスに恵まれる時代なんだろう。